日本では色々なお祭りがありますが、台湾のお祭りを見たことはありますか?
台湾のお祭りと言うと、最初に思い浮かぶのはやはり「繞境(rào jìng)」です。
「繞境」というのは神様にお神輿に乗っていただき、町内を巡ることです。
一番有名なのは「媽祖繞境(mā zǔ rào jìng)」で、年ごと開催されています。「媽祖(mā zǔ)」は台湾で広く信仰されている道教の神様で、航海と漁業の守護神です。
私は媽祖繞境に参加したことがありませんが、地元近くで3年ごとに開催されているお祭りもあるので、今年は見に行きました。
今回の記事では巡礼活動で見た光景をご紹介します!
このような長い乗り物は「蜈蚣陣(wú gōng zhèn)」と言います。「蜈蚣」はムカデのことです。
席が一つ一つ繋がっている様子が、ムカデの体みたいなのが語源らしいです。
確かに、上の写真の乗り物はムカデのデザインになっているようですね。
席に乗っている人は全員子供で、「蜈蚣陣」に乗って街を巡ることでうまく成長できるという縁起がいい意味があるらしいです。
ただ席に座るだけでなく、子供たちは飴を投げたりしています。その飴を拾って食べると、神様のお守りをいただくことができ、健康に生きられると言われています。
飴を好きなだけ食べられる機会なので、お祭りに参加した子供には大人気です!
「蜈蚣陣」に乗る子供は10人ほどいますが、車が自動で動くのではなく、人力で動くので、大変そうです。。!
色々な仕様のお神輿を担いでいる人が見られますが、基本的には4人で運ばれています。
後ろで神様のデザインの人形を着て歩いているのもよく見かけています。
上の写真の神様は「三太子(sān tài zǐ)」と言い、同じく道教の神様です。
「三太子」は子供なので、参拝の供え物は甘い物やおもちゃなど子供が好きな物を用意すると喜ばれるらしいです!
このように身長が3メートルぐらいある人形を平気に背負って歩くのもすごいですね。。。!
重いので、実は隣りの仲間と交代しながら着て歩いています。
大勢の馬も道を歩いています。
それらの馬は「王馬(wáng mǎ)」と言い、神様の馬だそうです。
注意点としては、馬が通るときは絶対に爆竹を鳴らしてはいけません。馬が驚いたり、怒ると人を蹴ることもあるので、少し距離を置く方がいいかもしれません。。。
中華文化を代表する伝統的な衣装であるチャイナドレスを着るお姉さんもいます。
チャイナドレスを着るときは定番でハイヒール、または刺繍入りの布靴と合わせていますが、一日中それを履くのはあまりにも大変なので、皆は普通の靴を履いています。
後ろで太鼓を鳴らしている人もいます。
私に飴を投げようとしている可愛い子です~~
鶴のデザインなのですが、こちらも「蜈蚣陣」の一つの形になります。
子供が特別な衣装を着て、神様の真似をしています。
今回は自転車で動かしているので、より楽になったようでよかったですね。
もう晩ご飯の時間になったので、鶴に乗ったままご飯を食べるしかありません(笑)。
巡礼の日に、住民はよく食べ物や花などのお供え物を屋外に設置するテーブルの上に並べ、お線香を焚きます。
また、台湾では旧正月、お盆とお中元の時期などにもよくお供え物をしています。
まとめ
いかがでしたか?小さな町のお祭りではありましたが、爆竹、太鼓と笛の音が鳴ったり、台湾B級グルメが売られている屋台もたくさん出ていたり、賑やかな台湾のお祭りの雰囲気を味わいました!
台湾への海外旅行が再開しましたら、ぜひとも台湾で一番有名な媽祖巡行に参加してみてください!